登山コースを速いスピードでラウンドすることを、スピードハイクまたはファストハイクなどと呼ばれています。
最近では、幅広い年齢層のハイカーが入山していますね。中でも若い20〜30代のUL女子などと言われているULハイカーやマイペースで登られているソロハイカーなど。
同時にスピードハイクも需要も増えつつあるまだまだ進化している山業界。
これについて自分の経験を交えながら、装備やシューズのことなどを、説明していきたいと思います。
どのくらいのスピード?
特に、スピードハイクがどのくらいのスピードでラウンドするかという基準はないですが、走らず、のんびり歩かずの間。つまり通常の登山コースタイムの40~50%くらいの時間でラウンドするのがスピードハイクではないでしょうか。(あくまで自論です)
トレイルランのTOPランナーは、コースタイムの10~20%前後でラウンドしてしまうので、まぁその倍くらいの時間をかけてコース上のトレイルや木々の様子や景色を見る余力を残しつつ、時には立ち止まってみたり、スマホやデジカメでの撮影、あるいはミラーレス一眼などを首かけながら景色や自然を撮影する。
スピードハイクならこなせるのではないでしょうか。
自分も最近、ガチなトレイルランから少し外れてこのスピードハイクなどで単独でハイクしています。
日帰りの場合、朝早くスタートし、もしものことを鑑みて、14時くらいには下山できる余裕の持った行動スケジュール。
例えば7時にスタートして14時に下山と考えると7時間、コースタイムの50%で計算すると14時間コースを1日でラウンドできる計算。
ただし、自分のコンディションや天候、体力などを加味して無理のないスピードハイクを計画してみては?
注意点としては、登山同様、コースを地図や実際の登山者のレビューの日記などを事前調べておきましょう。
併せて登山コースタイムでのんびり登山されている方へのすれ違い時のマナーや挨拶などもしっかりと遵守しましょう。
地図は必須
最近、地図もスマホアプリで見れるよになりましたね。もちろん地図を事前購入していれば持参することをお勧めしますがスピードハイクでは一度立ち止まって地図を見る時間も勿体無い。という方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方は地図アプリをダウンドーロしておきましょう。山と高原地図のアプリやYAMAPなどがお勧めです。ちなみに山にいる時はスマホを機内モードにしてもGPSが働きますのでアプリの活用が可能です。こちらも是非活用してみましょう。


装備①:ザック

スピードハイクのザック選びですが、ちなみにこの選んでいる時が一番楽しい時間ですよね。
勝手ながら上記で挙げさせていただいた、トレイルランのザック(UltraspireやOMM)やULザック(山と道やハイパーライトマウンテンギア)などは必要最低限の装備品を必要最低限の軽さ、取り出しやすさなどを追求したザックなどが非常にスピードハイクに適しているのではないでしょうか。
当日のスピードやコースによってどのザックを選択するかは、その日の気分によっても変えるのも良いですよね。
もちろん決まりはありませんので、これ以外の登山ザックなどでも全く問題はないでしょう。
自分は選ぶザックのポイントとしては、ザックを下ろさずに手が届く範囲内で水や食料、携行品(携帯や救急セット)やストックなどを手にすることができることと、ザックの揺れ(揺れないこと)が一番重要なポイントではないかと思っております。
装備②:シューズ

こちらもザック同様に、軽量を求める方でしたらトレランシューズ(HOKAやonやLA SPORTIVA)がおすすめです。
最近では、スピードハイク推奨のローカットで防水機能を搭載した、軽量のハイキングシューズ(KEENやMERRELL)など、このターゲットにドンピシャなシューズも発売されています。ちなみに自分がお勧めするのはKEENのヴェンチャラー。
こちらは防水機能(KEEN.DRY)を搭載し、踵のホールドを意識した非常に動きやすく軽快にハイクできるシューズです。
しかも下山後、電車などでそのまま履いて帰っても、車内で浮かずに都会なイメージとしても履くことができるのでとても便利です。
シューズを選ぶポイントとしては、軽量重視なら防水機能のいらないトレランシューズ。軽量よりかは、シューズの安定性や防水機能を重視するなら軽めのローカットのハイキングシューズが良いでしょう。マナーとしては、靴の裏に付着した汚れなどは、家に持ち帰らずに、下山前に土に返すのが良いでしょう。
装備③:ウェア

ウェアについては、これも好みによりますが、シャツは速乾性のあるものがよいでしょう。
最近ですとメリノウール素材がトレンドですね。速乾性と防臭効果もあります。
ただしメリノウールは洗濯はなるべく手洗いもしくは洗濯機の手洗いモードで、裏にしてネットにいれて優しく洗濯しないと穴が空いてしまう可能性がありますし、背中部分などはザックと擦れて毛玉が出来やすいです。
パンツは、開放感のある短パンスタイル、女性ですとスカートタイプなど。
肌の露出は控えたいという方は、中にタイツを履くと良いでしょう。
荒天に備えて、防水透湿素材のウェア上下。ULスタイルでしたら、軽量ソフトシェルを持参しましょう。
最近ですとTeton bros.や山と道などがおすすめ。
汗冷えやべたつきを抑えるインナーにお勧めなのがfinetrackのドライレイヤー。
こちらを速乾性のシャツの中に着ることで山での荒天などで体の冷えなどを防ぐこともできます。
基本的に着替えのセットは、持参することを強くおすすめします。
装備④:必要携行品

必要携行品は、基本的に登山に必要なものと同じですね。自分が予定してる行動距離や時間などを計算して水分と食料を持参。
あまり軽量ばかりに特化しすぎて、飲食を減らすことはお勧めしません。
余裕を持っておきましょう。
山の天気は非常に変わりやすく途中予定していたコースタイムを大幅に遅れてしまい、日が沈んでしまうことも。
そんな時に備えてライトは最低でも1つは持っておきましょう。
怪我や熊避け対策として鈴も持っていくことをおすすめします。
ちなみに私は過去に3回クマと遭遇しております。(夜に2回、朝方に1回)
画像には記載しておりませんが、ストックも持っておくと非常に重宝します。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございます。このブログを読んで自分流のスピードハイクを楽しんでいただけたら幸いです。
突然ですが、山はどこにもいきません。しっかり天気予報や事前情報、事前準備をしっかりおこなった上て行動しましょう。安全登山の基礎知識もぜひ参考にしてみてください。
この状況下、団体ツアーなどが減少しており、ソロハイカーが増えているのが現状です。決して無理のない行動をお願いします。(今回はデイハイクを元に記事を書いておりますので、宿泊を伴うハイクの場合は、テントや寝袋などのギアが必要となりますので、ご理解くださいませ。)
今後、おすすめのスピードハイクコースなどを記載していく予定です!

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